「東京デザインマーケット」の会場で、新鋭の若いデザイナー二人に会った。
一人は、「かわさき産業デザインコンペ」でグランプリをとり、
「フットピロー・ゆーら」という足まくらの商品化を実現、
マスコミでよく取り上げられている、話題のデザイナー・白木ゆみ香さん。
今度は、入れ子とスタッキングを両立させた、お皿を提案している。
重箱の角度と高さを変えることにより、重箱本来のスタッキング機能に加え、
入れ子の機能も両立、女性らしい目の付け所はさすがだと思った。
もう一人は、神戸でデザイン事務所経営の黄俐堅さん。
彼は、「神奈川デザイン機構」に参加していた時の知人である。
「風船ライト」という聞きなれないネーミングで、
シーリングライトやウォールライトにもなる室内照明器具を見せてもらった。
「手を離れた風船が、天井を突き抜けて出ていこうとする瞬間」をとらえ、
モデル化したものだそうで、とてもユニークだ。
風船が舞い上がる瞬間を、一眼レフカメラでとらえた、
その一コマにもみえる形状だから面白い。
二人とも、日常、身近な生活の一コマを冷静に見て、デザイン提案している。
身近にあるものの生活提案こそが、本来のデザイン使命だとしたら、
彼女も、彼も、確実にその路線を歩いていることを、
何とも、力強く、頼もしく思った。
二人との再会の場となった、「東京デザインマーケット」にも感謝したい。
(K.K.)
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