師走に入ってから、駆け足でヨーロッパ観光をしてきた。
ローマでは、「75分」という数字に出会い、
中途半端な数字だが、面白いと思った。
1ユーロ(約130円)で、75分間、地下鉄乗り放題、
または、地下鉄とバスを乗り継いでも、
75分間なら有効という制度を導入しているのだ。
地下鉄は、東西と南北で、2本あるだけだから分かりやすい。
郊外の安いホテルから、バスで地下鉄駅まで行き、
地下鉄で、コロッセオやスペイン広場に行けるから便利だ。
但し、75分だけである。
キリの良い60分や、90分にしないで、75分に拘っているのも、
ローマらしいように思った。
映画『ローマの休日』の舞台ともなった、繁華街の中心、スペイン広場も、
まだ、「ローマ」と名が付いていないが、
何処からでも75分で行けるのだ。
世界最大級の文化財を有しているヴァチカン博物館など、
見学コースは全長7kmにも及ぶから、歩数計は、1日2万歩を超す。
ここでも、「ローマは一日にして成らず」「すべての道はローマに通ず」
ということわざを思い出しつつ、「75分間有効」という時間を気にしながら観光し、
改めて、絵になる都市だと思った。
(K.K.)
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