大道芸人のプロ根性

開港150周年イベントで、横浜が賑わっている。
「母の日」の日曜日、港の見える丘公園で、
散歩の途中、大道芸人の芸を見た。
はじめは、子供達に風船を作ってプレゼンしながら、
観客を呼び込んでいたが、
その口上が、実にうまい日本語なのだ。
英国人の彼は、英会話講師をしていたが、
不幸にして会社が倒産、大道芸人に転じたそうだ。
風船遊びを子供達に教えながら、親や大人達をも
巧みな日本語で呼び込んでいる。
流行のインフルエンザや、「駅前留学」英会話の倒産、
横浜開港150周年と、次から次と話が続く。
元・語学講師だけあって、語彙が豊かだ。
60?70人集まったところで、本番の芸に入る。
高さ3メートル程の一輪車乗りだ。
巧みな口上の後は、ハラハラさせながらも
しっかりと芸を披露し、拍手を求める。
そのうち、御代は紙幣のみ、コインはいらない、
銅貨も、シルバーもいらないよと、宣言。
終わったところで、皆、千円札を本人に手渡すことに…。
その数、40?50人を数えるぐらいだから、大盛況。
大道芸人のプロ根性を見た。
「入場料10ドル」の芸として、大道で演じているわけだ。
そこで、教訓。
デザイン界も、デザイン料を値下げる前に、
プロのデザイナーとして、一線を守り抜くことも必要。
これも、他山の石としたいと思った。
(K.K.)
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