北京・798芸術区散策

中国の首都は北京だということは、小学校高学年の子供なら知っている。
では、中国の総人口13億人のうち、一番人口の多い都市はというと、難しい。
答えは、北京ではないのである。
一番は重慶という都市で、約3,000万人、
二番目が、今、万博開催中の上海で2,000万人、
三番目が首都・北京で、1,300万人位だという。
因みに、東京は1,200万人である。
先週、その首都・北京で、「おしゃれカルチャースポット」散策を試みた。
1950年代、旧ソ連や東ドイツの技術援助で建設された
電子工業の国営工場地区は、1990年代の市場経済化で
軒並み業績が悪化していった。
2001年頃から、その廃墟となった工場跡に、中国人アーティストらが
多く住み着くようになり、アトリエや画廊として使われるようになった。
それが、『798芸術区』である。
文革当時のスローガンをそのまま活かした工場の一室に、
巨大なオブジェを飾るなど、アーティストらは、
競って創造性豊かな空間を演出している。
また、おしゃれな店やレストランもあり、
カルチャースポットとして有名になった新名所。
無料で、車も自由に入れるが、その規模の大きさには驚く。
しっかり見て廻り楽しもうとすると、丸一日は必要だ。
使われなくなった工場の煙突や配管、機械、工具などを借景に、
モダンアートを展示しているといった、心憎い演出もある。
アーティストやデザイナーの卵には、是非覗いてみることを勧めたい。
ルーツは、ニューヨークのソーホー地区と見たが、いかに。
(K.K.)
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