プロダクトデザイン界は、このところ覇気がない。
ヒット商品がないのも原因だろうが、追いつき追い越せという
競争・成長の時代を卒業し、ひたすら安定感に漬かっている様にもみえる。
昔は、一世を風靡したデザイナーには、若者があこがれ、師として尊敬し、
ひたすら学んだように思うが、今は、事情が違うようだ。
昨今は、師として「尊敬する」「学ぶ」というよりは、
そのデザイナーの「ファン」として、ただただ、追いかけている節がある。
例えるなら、「宝塚ファン」と似ているのである。
師と仰いでいた時代には、あこがれの先輩に追いつき追い越せ!
というムードが漂っていたが、このところ、プロダクトデザイナーは、
そんな先輩のいちファンであることに満足しているように私には見える。
プロダクトデザイン界を辛口な視点で見れば見るほど、
この不況時にこそ、デザイナーは、自分で自分の殻を破る、
何かにトライする良い時期でもあり、
今こそ、階段を一つ上ることを考えるべきと、私は思う。
(K.K.)
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