明るい忘年会に

年の瀬を意識しだすと、すぐに忘年会の話が飛び込んでくる。
忘年会、新年会と続くと、また歳を重ねると思うから、
若い頃とは違って、少し憂鬱になる季節でもある。
明るい忘年会になるように企画するのも、
デザイナーの使命であろうと思う。
ふと、昔の話を思い出したので書く。
「平成」に年号が改まる22年前の年の瀬は、昭和天皇崩御はいつ?と、
なんと無く、既に喪に伏すようなムードが漂っていた。
忘年会などは、もちろん禁止に近い雰囲気の世相であった。
が、当時の漫画家は、こんな時こそ、悲しみを吹き飛ばす
イベントを組むべきだ、大いに騒ごうと息巻いていた。
ムードに弱い日本人から卒業すべき、との
彼らの心意気はすばらしい、と感心した。
景気は気の問題と、彼らはすでに定義していた。
よって、気を持ち直そうと心の入れ替えを提案していたのである。
先取り精神に満ちた、漫画家の心意気は、今でも続いているとしたら、
デザイナー諸氏も、この精神を学ぶべきだろう。
明るい忘年会になるように企画するのもデザイナーの務め。
それを私は、先行デザインのイベントと呼んでいる。
(K.K.)
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