先日も記したが、2月、8月(通称:ニッパチ)は、私の充電期間。
第二弾は、「美の競演:黄金比と造形の世界 美しい形に潜む不思議な数字」
と題して、東京都市大学の川口和英准教授の講演を拝聴した。
講義内容は、都市景観や身近なデザインについて、
その基礎的な仕組みを学び、景観形成に向けた思考力を養うことを目的とし、
フィボナッチ級数やいわゆる美しい形に潜む不思議な数字や黄金比、
あるいは白銀比といわれる、人間が美しいと思う形などの秘密に触れてみる、
というものだ。
講義のポイントは、「ヨーロッパ、中国、日本の都市の美観の比較」と
「数字と美しさの話」の2点。
久しぶりに、「フィボナッチ級数」や「黄金比」、あるいは「白銀比」という言葉に接し、
昔の学生時代を思い出しながら、この市民講座のデザイン講義のレベルと
私たち、プロのデザイン界との学問の差はあるのかと、しばし考え、刺激を受けた。
黄金比の例として、凱旋門、パルティノン神殿、名刺の縦横、
ピラミッド(高さと底辺の長さ比率)などの研究は有名。
近代では、建築家のル・コルビジェは、人体の主要な特徴を基にして
2つのフィボナッチの数列を引き出し、「モデュロール」を作り出した、
などの講義を聴きながら、是が非でもフィボナッチの数列を
デザインに組み込む必要はないが、デザインの他の面で手詰まりになった時、
フィボナッチの数列との関係を探ってみるのも良いだろうと改めて思った。
(K.K.)
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