東日本大震災 デザイナーは何が出来るか(7)

福島県出身の後輩、N君がメールをくれた。
「ゴールデンウィークは、復興作業のため、実家に帰省する予定です。
 庭のガレキの撤去の見積もりだけで4万を超えているので、
 内部も片付けて撤去するには、かなりの気合がいりそうです。」
ガレキの撤去も大変だが、未だ身元が分かっていない遺体を
特定する手掛かりを得ようと、宮城県警は遺体の着衣の洗濯・保管を開始し、
26日には、報道陣に一部公開したと新聞が報じている。
また、遺体安置所には、行方不明者の手掛かりを得ようと、
震災以降、家族ら10万人が訪れているという。
着衣で手掛かり求めることは、ノルウエーやカナダなどで
行われていたと聞いたことがある。
漁師が遭難した際、手編みのオリジナルセーターなどが、
その役目を果たしていたのだ。
恋人のために愛情をこめた模様やデザインを考え、
手作りのセーターを編み続けた、
それが北欧やカナダの民芸の発祥、ルーツとなっているのである。
悲しみの中に、手掛かりを求め続ける遺族のことを思うと
手編みのオリジナルセーターも生活の知恵であったのだろう。
合掌。
(K.K.)
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