アフターコロナ上海展示会最新レポート

 
 

  

世界中にコロナウイルスの猛威が止まらない中、
ウイルスの流行後初の開催となる展示会が上海で6月27日スタートを切った。
日本での流行よりも2か月ほど早く発症が始まり、約半年の時間を経て中国の経済活動の原動力となる展示会が
いち早く開催された事は驚きと同時にこれからのモデルケースとして世界からも非常に注目されている。

会場ではマスクの他、入場の際の検温、身分証明書の提示と中国のコロナ管理アプリである“健康QRコード”をスキャンして入場を登録する。
その他各館の入り口に自由に使用できる消毒液が配備されている程度で会場内部にはさしあたり通常の展示会と大きく異なる部分は無いようであった。

商談の様子や会場の人数も例年と比べて何割かの減少にはなっているもののほぼ通常通りで、いわゆるソーシャルディスタンスについても基本的に最低限のマナーが守られているという状況でスムーズな運営がなされていたようだ。

展示会ではつきものの大きなイベントは控えめで押し合いへし合いの状況は見られないが、人を集めるのが本来の出展の大きな目的の一つ。
今後は次第に会場のブースイベントなども復活してくるに違いない。

  

ロックダウンから経済活動の再開をするタイミングが世界中のどこの国においても最も難しい問題として決断を迫られている。
アメリカ南部、ブラジルなどで抑え込みに手を焼く中AI技術と人的な戦略をもっていち早く軌道を取り戻しつつある
中国のしたたかなエネルギーを展示会中に感じ取ることが出来る。

延期された全ての春の展示会は夏秋に集中し、これから活況を迎える事となる。
長い停滞を乗り越えてようやく順調に動き出したかに見える上海の展示会業界、
このまま順風満帆にアフターコロナの世界を牽引して行ける事を願ってやまない。

映像添付: Youtube Electronica Chinaレポート
 https://youtu.be/j4ktTEo771Y (クリックするとYouTubeに移動します)

(小柳尚久筆)
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