『野次喜多本』登場人物の新たな“ちょっといい話”(37)デザイナー定年後、カメラマンに変身、正法地 健さん。日曜大工の実力にも驚く!!

 

鎌倉のアジサイが見ごろの頃、後輩の正法地さんご夫婦が鎌倉に遊びに来てくれた。
私の好きな散歩コースをご案内したところ、彼らがどこでもシャッターチャンスを狙っているのに驚いた・・・。
奥様も”カメラマン“なのだと初めて気が付いた。

彼は定年後カメラマンに変身して、フォトコンテスト入賞を80歳までに80勝。
それを目標に、今日も撮影し続けていると聞いてたまげた。
その世界に入り、入賞狙いという挑戦する意欲にみせられたのだろうが、私から見れば、
人生後半の素晴らしい目標をもって生きてみえるのは、うらやましい限りだ。
(『野次喜多本』より抜粋)

その彼が同窓・同期の友人E君と、千葉県・勝浦市の海岸の私の小屋に遊びに来てくれた。
彼は6年振り、3回目、E君は初めてで共に喜寿を迎えたという。

彼は定年後カメラマンに変身したと上記に書いたが、彼のデザイナー時代、
ホームセンターのDIY指導員の資格を取って、日曜大工の先生もしていたので、
小屋に迎えて少し時間もあったので、早速、草刈り機の部品の取り付けや、
門の鍵を付けるのも手伝ってもらった。

思うに、定年までメーカーのデザイナーだったから、”ものづくり”は得意、
器用であり、 “芸は身を助く” とは彼のことをいうのだろう。
短時間でも日曜大工仕事を、時には”解説付き“で手伝ってくれた。
次回、この地での日曜大工教室開催時には、先生として迎えたいと密かに思った。

彼からの礼状

昨日はお世話になり有難うございました。
久々の訪問で懐かしく、また新たな素晴らしい茶室をはじめ、
いろいろな体験することが出来、うれしく思いました。
晴天のもと、デッキでの初めてのダッチ鍋ランチと奥さんの愛情のこもったおにぎり、
美味しく頂きながらの談笑は、とても有意義で楽しい時間でした。
喜多先輩のこの別荘づくりの実績と新たな挑戦のお話を聞き、あらためて勇気が湧いてきました。
これからもお元気で、卒寿を目指して頑張ってください。有難うございました。

正法地 健

礼状には、喜寿の彼から「卒寿を目指して頑張ってください」とあり、
日頃、後ろを向いて生きるのだけは止めようと思っていた身、後輩の彼の言葉は嬉しかった。
私からは、彼の「フォトコンテスト入賞を80歳までに80勝。」目標・達成を祈るのみだ。

(喜多謙一)
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