ベトナムが世界に誇る、世界遺産・観光地、ハロン湾を
遊覧船で優雅に巡る極上ツアー、水墨画の中に迷い込んだような
神秘的な世界・・・とのPR臭の文句に誘われたのではなく、
現地で暮らしていた人やベトナム好きの友人に、是非見る価値ありと
お墨付きをもらい、安い切符が手に入ったので、先週女房と出かけた。
飛行機はもちろんベトナム航空。機内食も立派なベトナム料理?
ワインはフランスワインが出るから、どこかの国の合理化のみを求めて
いるのとは大違いで、満足した。
もうベトナム戦争という言葉も”死語”になるくらい、
ベトナム戦争終結後40年経っている。
ちなみに日本は戦後70年を迎えている。
我が国の戦後、ベビーブームの立役者・団塊の世代が定年退職し、
急に少子・高齢者社会に投入したように映るが、
ベトナムは戦後40年だから、街には若い人で溢れている。
因みに平均年齢は27歳、日本は45歳だ。
日本と同じように細長い国に9250万人くらいが暮らしている。
首都のハノイは700万人、商業都市ホーチミンは900万人とか。
日本は戦後70年、ベトナムは戦後40年で30年の差があり、
一言でいうと今のベトナムはインフラが出来ていない。
電化製品を購入しても電力が不足しているから使えないという現実が
あり、農村では、今でも水牛が労働の柱となっている。
日本でも1964年ぐらいまで活躍していたオート三輪を農村で見かけ、
私の世代で見ると”懐かしい昔・風景”と映った。
交通手段はバイクが9割で、まだまだ四輪自動車は少ないが、
スマホやipadを使っている若い人も見かけた。国が若いだけに、
そのパワーの持って行き方で、発展は望める。
因みに飛行機で乗り合わせた26歳の女性は、日本でビジネスを学んで
いると言う。デザインに興味があるか聞くと、大いに関心ありと
目を輝かせていた。この国もやはりデザイン力を必要としているのである。
PS.夕刊を手にすると、米海軍が南シナ海・南沙諸島にある中国造成の
人口島から12カイリ以内の海域へ向けイージス駆逐艦の派遣を開始と、
報じていた。南シナ海・南沙諸島はベトナムやマレーシアにも近く、
今回は、考えようによっては危険な地域に”観光”に行ったことになる。
(喜多謙一)