―好きこそ物の上手―
4年振りに中国の広州交易会に行った友人の第1報は、
「電気自動車の普及率はとても高く、駐車場には必ず規模の大きな充電場所があり、
インフラも整っています。タクシーもほぼ電気です。」とあった。
4年に、これだけの“変化がある、あった”のだと、
中国通の友人でさえ驚いた電気自動車の普及率の話で思い出したことがあり記す。
大学4年時、好きこそ物の上手、自動車好きな彼は、卒業制作でも自動車を選び、
就職も順調に大手自動車会社デザイン部に入社したが、3年で辞めてしまった。
理由は簡単、外観デザインだけの専門職より、彼は、大きな自動車世界を見たかったのだ。
田舎に帰り、小さな自動車研究所を立ち上げ二輪車、自動車の修理から、
販売へと事業を拡大していった。それが時代の要求と見事にあい、事業が成功したところで、
病で倒れ、奥さんが彼の遺志を継いで事業を拡大、今日、息子さんの手に渡し、会長職に、
私は彼女を “女傑” と呼んでいる。
―好きこそ物の上手― 何事でも好きだとそれを熱心にやるから上達するものだ、と。
彼は、学生時代オートバイで日本1周するなどは当たり前、
小さな自動車研究所を立ち上げた時点からも、古い自動車をコレクションし、
いつの日か自動車博物館を作るのだと“大きな夢”を持っていた。
横に見てきたから言えることは、
“好きだとそれを熱心にやる、上達する” のだと理解、
職業選択も好きな世界に進むことが、べスト、ベスト、ベスト。(喜多謙一)