講演会後の”新年会もオツ”なもの

専門家の講演を聞いた後の新年会は、勉強の後のあそび的な雰囲気で、
盛り上がることを知った。寒くともビールがことに美味しく感じられた。
というのは、先日1月21日(木)の第4回KK塾(主催:川崎和男)は、長谷川秀夫氏
(HIREC株式会社 代表取締役社長、大阪大学大学院・招聘教授)の講演会。
氏は、JAXAにて長年、安全信頼の第一人者として活躍。
その後、勤務しているHIREC株式会社は、次世代の高度な宇宙開発システム、
宇宙用部品開発のトップ企業であり、氏が社長・責任者である。

講演では、素人にも分かりやすい丁寧な言葉で、宇宙開発システムの
裏方的な仕事を話された。
宇宙開発といえども、日本の独自の高信頼性部品の開発、それの組み立て、
製造・メーカーの”高度なものづくり”という意味で理解すると、
宇宙も身近に感じられたのは良かった。
また、お医者さんに例えるなら、完璧な手術が成功しても患者が
死んでしまえば何にもならない。
宇宙では、万一、機材何千億円を捨てても、人命第一を貫いて
事にあたっていると話されていた。
川崎和男氏が、「工学・医学・科学などの学術性はそれぞれの専門性、
その深度を深めています。一方、学術と芸術の距たりを大きくしています。
そこで、学際性や文理融合性が要請されながらも、その実現は
なしとげられていない状況でした。
すべての学術も芸術も、求められているのは「問題解決」です。」と話し、
彼の「コンシリエンスデザイン」は学術性と芸術性+文理融合により、
結合性・統合性による学際化を目指すものと、骨子を強調されていた。
 (喜多謙一)

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