都会から教養を、自然から哲学を(2) 青嵐(あおあらし)

新緑がまぶしく感じられるいい季節になった。
青葉の茂るころに、びゅうと吹く風のことを青嵐といい、嵐といっても清々しく、
もやもやを吹き飛ばすような清涼な風のことをいう。
思うに、熊本地震の本震から何日たっても明るい兆しがなく、
青嵐も感じられないとしたら、日本が文明国なのかと疑うのは私だけでは
ないだろう。思いついたまま、3つばかり書く。

(1)
先ず食料は、各都道府県で災害用に備蓄しているものを、即座に届ける。
賞味期限が切れないうちに出せば、次回から新しいものを備蓄できる。
(2)
車に泊まる、自動車での生活も毎日だと耐えられない。
せめてキャンピングカーの設備ぐらいは欲しいとしたら、
全国のキャンピングカーを集めて、緊急で熊本に貸し出すサービスなど、
災害用に役立つキャンピングカー規定を考えてもいい。
(3)
聞くところによると、ガスメーターの構造が東京と違っていて、
東京の機材が使えないから、復旧に時間がかかったという。
なぜガスメーターの規格ぐらいは全国一律にしてないのか、
行政の災害に対する危機管理は頂けない。
行政が相変わらず、縦割りで考えているからアイデアが乏しく映る。
もっと知恵を絞って被害者を助け、避難されている方々にも
青嵐があたるように願いたい。
蛇足ながら、戦後の混乱を経験した私からは、電気もない、ガスもない、
水道もない、ないない生活から、火をおこしお湯を沸かす、水は井戸から
くみ取ってくるなど、サバイバル経験から”生きる知恵”をも学んだ。
子供たちにも教えておきたい。
(喜多謙一)
デザイナー転職紹介、人材紹介、求人募集のビートップツー

PAGE TOP