先日、私が参加している「公共の色彩を考える会」という団体主催の
カラーウォッチングツアー「隅田川・橋めぐり船上カラーウォッチング」に参加して、
“東京らしい”ところを堪能した。
浜松町から水上バス(観光船)に乗船して橋めぐりしながら、下船は浅草。
浅草では、雷門、浅草寺、仲見世通りを歩いた。
やはり、今回一番気になったのは、どこかのビール屋さんの広告塔である。
「春のうららの隅田川
のぼりくだりの船人が
櫂のしずくも花と散る
ながめは何をたとふべき」
(作曲・瀧廉太郎 1900年)
を、口ずさみながら、ホームレスの青いテントと、この広告塔は、
やはり東京を代表するのかなと考えると、寂しくなった。
パリのセーヌ河の川くだりとは、雲泥の差があることを実感した。
セーヌ河岸は世界遺産に指定されていて、
ご存知、船上からの眺めは、パリの町並みがいっそう魅力的に見える。
ゴシックやアールヌーボー、バロック風な建築物は
それぞれに美しく、見事に調和して、歴史が感じられる。
ノートルダム寺院をいろいろな角度から見られて感動した、などと、
観光客がリピーターになるパリ。
やはり、この東京との差は埋められないだろうが、
街並みを良くするのは国や県や市ではなく市民なのである。
「公共の色彩を考える会」という市民運動の人達は
いつも目を光らせ、地道な活動を続けている。
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