迷う人続出!サイン・標識デザイン

2007年1月に開館した国立新美術館を見に行った。
世界のコレクションがすべて所蔵品という、
従来の発想を逆転した、ユニークな美術館だ。
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地下鉄六本木駅の7番出口から徒歩4分とあるから、
わかりやすいなと思いつつ、地下鉄を降りて地上に出た。
商店街のサイン・標識がご覧の通り並べられているから、
深く考えずに歩き出したが、国立新美術館が見当たらない。
交番に駆け込むと、手書きの案内図が貼ってあり、
こんな人ばかりだ、とお巡りさんは苦笑いしている。
反対方向、六本木交差点の方向に歩いていたことが分かった。
改めて見ると、街全体にこのサイン・標識が、
お祭り気分を出すべく飾られているではないか。
方向を示すものではなかったのである。
street.jpg
それにしても、地下鉄のサイン・標識デザインは、非常に分かりやすく、
迷わず地上には出られたが、一方で地上には、きちんと方向が分かるような
標識が見当たらないのはどうしたことなのだろう。
地下と地上の差は何だろうと考えると、地下鉄側と商店街という縄張りが、
このサイン・標識デザインの違いになることがわかる。
もっと消費者や観光客の目線で、サイン・標識デザインをトータルで考えて欲しい。
日本も今後、さらに観光に力を入れるなら、
こんなことでお巡りさんの仕事を増やしているようではいけない。
デザイナーの出番は沢山ありと、ここでも思った。
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