時計というデザイン

先日、ホームセンターで買い物したとき、
レジの近くで電波時計を見つけ、思わず衝動買いした。
中国製で980円。時計業界に革命をもたらした電波時計も、
卓上スタイルではこの値段で買えることに驚いた。
ラベルには「10万年に1秒の絶対精度」と記してあるから、
面白そうで、つい手にしたわけである。

標準時刻電波を受信する電波時計とカレンダー機能がついており、
電波の受信できない場所では、クォーツ時計としても使用可能とある。
我が自宅は電波が届くようで、この週末も電波時計として
快適に動いていてすばらしいと思った。
アラーム機能もあるから、早速今朝からご厄介になった。
但し、受信しづらい、まれに誤った時刻を表示する等があったときは、
窓のそばに置き、送信所の方向に向けるといいとある。
送信所がどこなのかは書いていないが、方向を変えてみて…ということらしい。
このように、沢山の機能がつき、安価で、「絶対精度」を謳う電波時計。
時を刻むものとして、機能が完璧、完成品に近い物が出てくると、
時計業界の方向が変わってくる。
デザインも、機能美から始まり、アクセサリーとして、
あるいは、財産価値まで要求されるようになるのは当然だろう。
気になるのは、時計単体として、時を刻む機能は忘れられていくことである。
身近な機器、パソコン、携帯電話、歩数計等には、すでに時計はついている。
時計の付いていないものを探すのが難しいぐらいである。
6月10日は「時の記念日」。
今日から、約1ヶ月かけて、時計単体としてのデザインが存在しうるのか、
頭の体操をしながら、机上の電波時計を見てみようと思う。
(K.K.)
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