「公共の色彩を考える会」主催の「関西の色彩フォーラム in 伊丹」に
参加するため、伊丹市に行って来た。
まず駅前に集合し、今回のリーダーから、まちの色の見方、
カラーウォッチングの仕方などを教わりながら、
5キロばかり、街並みを見て歩いた。
午後は、関西地方自治体の報告講演があり、
最近施行された法律、景観法についての生々しいお話を伺った。
休憩をはさんで、伊丹市長の挨拶、
伊丹市景観担当者による「ブランドシティ伊丹」の色彩景観作り報告、
さらに関係者によるデスカッションなど、盛りだくさんの研究会があった。
「ブランドシティ伊丹」の中心地では、看板に大変苦労されていると言う。
(写真参照)
歴史的な伝統の街並みを保存する運動とはかけ離れた、
大きなお店の看板規制が出来ないという。
少しは色を見直してもらったらしいが、ご覧の看板には恐れいった。
何の罪悪感もない経営者には、景観法は通じないらしい。
京都では、かなり「京都らしくない」看板には、文字を反転してもらうなど、
行政指導しているとの報告があったが、
やはり実際に住民が立ち上がり、「NO」というぐらいでないと、
簡単に、なんともお粗末な街並みになってゆく。
美しい街並みは、地域住民の意識向上、市民運動しかないというのが結論であり、
景観法の抜け道を防ぐことは難しいとも聞いた。
誰のための街並み保存なのだろう。
(K.K.)