使い捨て時代の産物の一つが、安いボールペンだ。
かくいう私も、ボールペンの芯の入れ替えなど、
長い間、思いつかなかった。
しかし、最近のエコブームもあり、芯を入れ替えてみようと、
売り場で替芯を探すことにした。
私のような客も多いらしく、売場には、各メーカーの
替芯の探し方が、パネルで明示されている。
ところが、手元のボールペンを見ながら、
探せども、探せども、分からない。
下の写真のように、過剰なデザインの過剰な包装で、
しっかりと包まれているので、中味が見えづらく、
長さや、芯の太さ、インクの色などの判別が難しいのだ。
そこで、近くにいた女性店員に尋ねたが、彼女にも分からず、
男性店員を呼んだのだが、良く分からない。
私は、諦めかけたが、彼女は、今度は売り場の主任さんを呼んで来た。
さすが主任さん!…と思いきや、彼も見当がつかないらしく、
メーカーの分厚いカタログを取り出し、
どのタイプの替芯かを探すが、やはり分からない。
とうとう彼は、携帯電話でメーカーに問い合わせてくれ、
やっとのことで、この替芯にたどり着いた。
この50円の買い物に、店員3人、実に20分以上かかった。
よくよく見ると、「適合商品」の表記の中に、商品名が書いてあったのだが、
小さな文字だし、透明な過剰包装紙が邪魔して
誰も見つけることが出来なかったのだ。
例えば、適合商品別に、動物のマークでも付けて判別しやすくするなど、
工夫していかないと、今後は売り場においてもらえないことになるだろう。
ここでも、ユニバーサルデザインを実現して欲しいと思った出来事だった。
(K.K.)
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