あるユニバーサルデザインセミナーの講師を頼まれ、
「テープカッター」を課題にした実技指導も行っている。
ただテープを切るという単純な機能のみ必要なものであるから、
デザインの基礎教育としてはベストとして、毎年採用しているが、
世相を反映してか、毎年違った結果が出るので面白い。
今年は、画期的な扇風機の開発者である、James Dysonを紹介しながら
この実技指導を行っている。
「羽根がないから、ムラのないスムーズな風」という、あの扇風機である。
一方、テープカッターは、「テープを切る」という単純な機能のみで、
メカのない分、素人でもデザイン可能。
こうして今年の講座では、このDyson製品や、先月発売された
話題のiPadのデモを見ながらの講座となっているのである。
時代が確実に移り変ることを実感しながら、
ものづくりの原点だけは押さえておきたいと思っている。
(K.K.)
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