ブランドの秘密

お祝い事があり、この週末、郷里の金沢に行った。
帰りがけには、いつものように何の迷いもなく、「きんつば」をお土産に買った。

ふと、なぜだろうと、しばし考えみる。
知る人ぞ知る(?)、中田屋という「ブランド」である。
全国どこにでもきんつばはあるが、
この中田屋のものは、甘さや、塩味の加減が実にいい。
この味が忘れられなく、お土産「きんつば」といえば、このブランドを指定買いし、
他の店のものも味見してみてはと勧められても、試食すらしない。
これほどブランドが浸透していることに、自分でも驚いた。
先日、北京で聞いた話だが、ほとんどの中華料理店では、
日本でいうチェーン店の味の管理のようなことはしていないから、
その日の料理人の気分で味が決まるのだそうだ。
だから、中華料理店は「当たり外れがある」という話に納得した。
日本の老舗でも、チェーン店でも、味の管理は徹底されている。
それは見事なほどだ。人の心を掴むブランドの秘密の一端だろう。
味覚は、理屈抜きに、人の心にも働きかけることができる。
日本からも、まだまだ中国に食文化を輸出する可能性があると思った。
(K.K.)
デザイナー転職紹介、人材紹介、求人募集のビートップツー

PAGE TOP