北京と上海で毎年交互に行われる中国最大のモーターショーが4月20日-
29日に新国際博覧会場で行われた。参加企業数は日本の10倍といわれ、
80万人が訪れると予想されている。欧米からも巨大な中国市場を求めて
沢山の企業が参加し巨大な会場を埋め尽くした。
そのウラ話をいくつかご紹介したい。
一日の参加券は100元(約1500円)だが、参加者やスタッフは通期中
いつでも入れる参加者パスを申請する。今年はあまりにも出展者が多いため、
胸にかける参加者パスも枚数が制限された。このパスを持っていると一日4回
出入りができ、10日間連続で使用ができるパスポートのようなもの。
当然実用価値が高く、ダフ屋の格好の的となる。会場の周りにはダフ屋が現れ、
出展者のパスを買おうとする。もちろん違法なので見つかれば処罰されるが
その数は後を絶たない。
会場からの帰宅時の混雑も異常でタクシーの値段は数倍に値上がる。これも
違法なのだが誰もがタクシーに乗りたいためメーターの3倍でも取引が成立する。
現地で話題になったのは4000万元(約6億円)の車。20代の資産家の
息子が購入予約をしたとかで中国での車は”高ければ高いほど”売れるという
定説をまた裏付ける事となった。
四川の地震に続き、政治面ではなにかと暗い話題ばかりだが、モーターショー
開催期間中は世界中から集まったモーターショーファンの勢いで上海の街は
熱気に包まれている。
(現地の模様が日本のテレビで紹介されています。)
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00244503.html
By Neil Koyanagi