おぼろ月夜は風流だがおぼろ太陽はあまり気分がいいものはない。
昨年秋の上海は特に空が濁っていたような気がする。
上海環境保全局報告によると、2013年上海の優良空気指数は６６％、
３日に１日は空が汚染されているという事になる。
丁度、上海マラソンの翌日に汚染指数が急激に上がり、空に
靄がかかったような朝だったのを覚えているが、開催日で
なくて良かったと思う。
メディアに登場する空気汚染のキャラクターがニコニコしている日は
年間のうち僅か５２日で、毎朝泣きそうな女の子を見ていると
こちらも泣きたくなってしまう。
空気のせいかどうかは定かではないが、咳が止まらなくなることが
あった。上海の人に【胖大海】パンダーハイというお茶を薦められた
ので飲んでみるとなんとなく調子が良くなってゆくような気がした。
それ以来愛用のポットの入れていつも持ち歩くようにしている。
郷に入れば郷に従えという事であろうか。
透き通った青空に思い切り深呼吸の出来る日本、普段気が付かない
かもしれないが上海に来てからというものはとても貴重に思えるように
なった。日本の一番の資源はきれいな空気と飲める水ではないかと
心から実感するこの頃である。
（N.Koyanagi）
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