熊本・肥後象がん

「先日はお忙しいところ、肥後象がん2012ワークショップに
お越しいただき大変有難うございました。今回はかなり
プロデューサーの我儘を聞いてもらって、会場から
イベント内容まで勝手にやりました。」と、友人のデザイン・
プロデューサー奮戦の弁。
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ご存知、象がんは工芸技法のひとつで、象は「かたどる」、
がん(嵌)は「はめる」という意味。またこの技法を用いて
製造された工芸品を指すこともあり、象がん本来の意味は
一つの素材に異質の素材を嵌め込むという意味で、
「金工象嵌」、「木工象嵌」、「陶器象嵌」等がある。
その中の「金工象嵌」は、シリアのダマスカスで生まれ、
シルクロード経由で飛鳥時代に伝わったとされる。
江戸時代には京都などに優れた職人が多数生まれ、
日本刀、甲冑、鏡、文箱、重箱などに腕を振るったとか。
・・・そのテキストの終わりに
●肥後象がんの利点 金が厚く、布目が深い。そのため、
  表面が盛り上がって重厚感が感じられる。
●肥後象がんの欠点 重い。高価。錆びやすい。
  デザイン性に欠ける。
●肥後象がんの今後 「気持ちよく使えるか」。
  装身具だけにこだわらないで、「他の分野への展開」と
  いうことも考えていい。
など、テキストに明記されている。
いかに肥後象がんの欠点を利点にもって行くか、地元を
含め関係者の努力の一端をワークショップで見せて頂いた。
ここでも、まだまだ、デザイナーの知恵が求められ、
デザイナーの出番ありと、心強く思った。
(喜多謙一)
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